ブリキの家(Tin House)は、ガルバリウム鋼板の外観が魅力です。ですが、金属ゆえの錆びや塗膜の劣化、板金の接合部が心配になるものです。次のような迷いはありませんか?
- 白サビ・赤サビを見つけた時、どこまでが様子見で、どこから補修が必要なのか
- 点検の頻度や再塗装のタイミング、DIYでできる範囲が分からない
- 放置した場合のリスクと、費用対効果の高い塗料や工法を知りたい
本記事では、錆びやすい場所の見極め方、点検の進め方、再塗装や板金交換の判断目安を整理。早めの小さな手当てが総コストを下げるという考え方で、今日から実践できる手順に落とし込みます。
ナカミチホームでは、 ガルバリウム鋼板・無垢材・アイアンなど 経年変化を前提に選び抜いた本物素材の家づくりを行っています。
「この錆びは、今すぐ直すべき?」
「塗り替えはまだ早いのか、それとも限界なのか」
「将来のメンテナンスコストを抑える設計にしたい」
そんな悩みも、素材の特性と施工を熟知したスタッフが 点検・補修・将来計画まで含めて丁寧にお答えします。 建てたあとも、味わいを深めながら住み続けられる家へ。 まずはお気軽にご相談ください。


- 中通 一裕|ナカミチホーム代表取締役
- 岸和田を中心に南大阪エリアで長年家づくりに携わり、地域に根差した経験・知識・技術を培ってまいりました。お客様のライフスタイルに寄り添い、素材選びや間取り、動線、設備機能まで細部にこだわった提案を行うことが信条です。自然素材が持つ経年変化の魅力や、実際の住み心地を体感いただけるよう、定期的に見学会やショールームを開放し、安心してご相談いただける環境を整えています。これからも「快適で長く愛される住まい」を実現するために、きめ細やかなヒアリングとご提案を大切にしてまいります。
ナカミチホーム株式会社
ナカミチホームが提案する「ブリキの家(Tin House)」とは

ナカミチホームのラインナップの中でも、ひときわ個性を放つのが通称「ブリキの家」と呼ばれるTin Houseです。
その最大の特徴は、ガルバリウム鋼板を外壁と屋根にあしらった、まるで海外の納屋を思わせるミニマルで潔いフォルム。内装には素朴ながらもタフな素材を組み合わせることで、無骨な格好よさと、日々の暮らしに耐えうる頑丈さを高い次元で両立させています。
美しさを守る、メンテナンスのポイント
ガルバリウム鋼板は非常に防錆性(サビにくさ)に優れた素材ですが、末長くその美しさを保つためには「金属と塗膜」の性質を知っておくことが大切です。
特に以下の場所は、年月とともに劣化の兆候が少しずつ現れやすいポイントです。
- 切断端部やビスの周辺:加工を施した箇所は、わずかな露出からサビが生じやすい部分です。
- 素材の重なり・軒先:湿気が溜まりやすく、雨水の影響をダイレクトに受けます。
- 雨だれが当たる面:特定の場所に水が集中することで、塗膜の摩耗が進みやすくなります。
「先回り」の点検で、愛着ある住まいを長持ちさせる
こうした劣化しやすいポイントをあらかじめ把握しておくことで、適切な点検のタイミングや、補修・再塗装の優先順位を賢く判断できるようになります。
「傷んでから直す」のではなく、「性質を知って先回りする」。これが、ブリキの家特有のヴィンテージな風合いを楽しみながら、住まいの寿命を最大限に延ばすための秘訣です。
錆びが発生しやすいポイントと原因
ガルバリウム鋼板でも、条件が重なれば腐食は進みます。表面で止まる錆びと、内部へ進む錆びを見分けることが大切です。
錆びやすいポイント
- 切断端部・曲げ部
- ビス周り・リベット周辺
- 重ね接合部・板金継ぎ目
- 軒先・谷部・笠木・雨押え・水切り
- 海沿い・融雪剤地域の風下面
錆びの主な原因と対策
- 異種金属の接触による電食
対策はステンレスビス、座金の絶縁、下地の防食テープ。
- もらいサビと粉じんの堆積
金属粉や落ち葉は水分を抱え込みます。定期清掃で予防。
- 塩害・酸性雨・排気ガス
海沿いは塩、都市部は排ガスで塗膜が荒れやすい。水洗いが有効。
- 塗膜劣化・チョーキング
表面が粉っぽくなったら保護力低下。再塗装のサインです。
ブリキの家の「セルフ点検」ガイド
「ブリキの家(Tin House)」のタフな質感を長く維持するためには、定期的なチェックが欠かせません。大掛かりな補修になる前に小さな変化に気づくことが、住まいを健やかに保つコツです。
点検のタイミング|季節の変わり目が合図
基本は「年2回」の定期点検をルーチンにしましょう。あわせて、住まいに負荷がかかる自然災害の後も確認が必要です。
- 春先(梅雨入り前):冬の厳しい環境を越えた後のダメージ確認。
- 秋口(台風シーズン後):強風による飛来物や、大雨による浸水・詰まりの確認。
- 積雪地域:雪解け後、重みによる歪みや湿気の影響をチェック。
- イレギュラー時:台風・大雪の後や、近隣で振動を伴う工事があった時。
【安全第一】屋根の点検について
屋根の上は非常に危険です。ご自身で登るのは避け、地上から望遠カメラや双眼鏡を使って確認するか、ドローンによる空撮点検を検討しましょう。
外観チェックリスト|外壁・屋根のサインを見逃さない
まずは建物の周りを一周し、以下のポイントを目視で確認します。
| チェック場所 | 確認するポイント |
|---|---|
| 外壁表面 | 色あせ、チョーキング(触ると白い粉がつく)、塗膜の浮き |
| 接続・固定部 | ビス頭のサビ、シーリング(目地)の割れ・肉痩せ |
| ダメージ | 飛来物によるへこみや穴、深い引っかき傷 |
| 付帯部 | 雨樋の詰まり、軒天のシミ、外壁の目立つ濡れ筋 |
| 屋根周り | 棟(屋根の頂部)板金の浮き、谷(溝)部分のゴミ詰まり |
また外側だけでなく、家の中をチェックしておくと安心です。以下の箇所は特に気にかけておきましょう。
- 室内空間:天井や壁に覚えのない雨染みはないか、カビ臭い場所はないか。
- 開口部:窓まわりの結露がひどくないか、サッシの隙間に異常はないか。
- 小屋裏(屋根裏):断熱材が濡れていないか、木の下地に腐食の跡(黒ずみなど)がないか。

再塗装・補修・交換の目安と工法
状態に合わせて「洗浄+タッチアップ」「部分補修」「全面塗装」「板金交換」を選びます。やり過ぎず、足りなすぎずがコスト最適化のポイントです。
症状別の判断目安
- うっすら色あせ・チョーキング
高圧洗浄後、下塗り+上塗りで再塗装。
- 点サビ・ビス錆び
ケレンで除去し、エポキシ系さび止め+上塗り。
- 塗膜の膨れ・剥離
下地損傷の可能性。部分板金交換やシーリング打ち替え。
- 穴あき・内部腐食
原因箇所の板金交換や葺き替え。下地確認が必要。
よく使う塗料と耐久性の目安
| 種類 | 期待耐用年数の目安 |
|---|---|
| シリコン系 | 7〜10年 |
| フッ素系 | 12〜15年 |
| 無機系 | 15年以上 |
環境が厳しい地域では、上限年数を短めに考えます。上塗りだけでなく、適切な下塗りで付着性を高めることが肝心です。
自分でメンテナンスする方法と業者に依頼する判断基準
DIYや自分で行うメンテナンスは、初期対応や軽微な補修に向いていますが、高所と内部に及ぶ劣化はプロに任せましょう。安全と仕上がり、保証を考えると無理は禁物です。
DIYで可能な範囲
- 洗浄と定期清掃、落ち葉や粉じんの除去
- ビス頭のタッチアップ塗装
- シーリングの簡易補修(応急的な雨仕舞い)
- 雨樋の詰まり解消
業者へ相談すべき場合
- 屋根の再塗装、全面塗装、カバー工法
- 棟板金の浮き、谷板金の詰まり、笠木や軒の腐食
- 穴あき、内部下地への水染み、室内への漏水
- 高所作業が必要、または保証を重視する場合
見積もりでは、工法、塗料の等級、施工範囲、保証年数の記載を確認しましょう。
メンテナンスせず放置するとどうなる?悪影響と注意点
金属劣化は表面から内部へ進みます。最初は塗膜の劣化でも、放置すると水がまわり、下地や断熱材に影響します。塗装で済むはずの箇所交換や大規模修理に変わると、時間も費用も跳ね上がります。
放置の主な悪影響
- 塗膜剥離→点サビ→面状腐食→穴あき
- シーリング切れ→浸水→下地腐食・断熱材の含水
- 棟板金の浮き→風で飛散→近隣被害や保険対応
注意点
- 異種金属接触は見落としやすく、電食で進行が速い
- 海沿い・融雪剤地域は点検と再塗装の前倒しが有効
- 安価な塗料は短期で再工事となり、結局高くつく

地域や環境別のブリキの家メンテナンス対策

同じ建物でも、立地で劣化スピードは変わります。地域の環境に合わせて計画を微調整しましょう。
海沿い・塩害地域
- 季節ごとの水洗いで塩分を除去
- さび止め重視の下塗り+高耐候の上塗り
- 風上・風下面の差を意識し、下地確認を丁寧に
積雪・寒冷地域
- 軒先の氷だまり対策、雪止め金具周りの点検
- 融雪剤による電食を見越した絶縁・防水処理
- 凍結融解でシーリングが割れやすいので前倒しで交換
都市部・工業地域
- 排ガスや粉じんで塗膜が荒れやすい
- 洗浄+保護塗装のサイクルをやや短めに設定
まとめ
ブリキの家を長持ちさせるために重要なのは、錆びやすい場所を理解し、定期点検と小さな補修を欠かさないことです。
ガルバリウム鋼板は防錆性に優れた素材ですが、切断端部やビス周り、重ね部、軒先などでは劣化が進みやすく、塗膜の劣化やシーリング切れを放置すると、内部腐食や雨漏りにつながります。
ブリキの家は、適切に手を入れながら住み続けることで、無骨で味わいのある表情を“育てていける住まい”です。
環境に合ったメンテナンス計画を立てることで、10年先、20年先も安心して暮らせる家を保つことができます。
