「“経年劣化”ではなく“経年美化”」ブルックリンスタイルの家はメンテナンスを愉しむ

ブルックリンスタイルの家に憧れる一方で、「無垢材やアイアンは手入れが大変そう」「メンテナンスコストが高くなるのでは」と不安を感じる方は少なくありません。けれど、本当に“手間のかかる家”なのでしょうか。

この記事では、素材が美しく育つ理由と、長期コストを抑える家のつくり方を、ナカミチホームの住まいづくりを例に解説します。メンテナンスの不安を手放し、“育てる住まい”という新しい視点をご提案します。

ブルックリンスタイル住宅は“劣化しない？”本物素材が育つ家のメンテナンス

量産住宅と最も違うのは“素材そのものの寿命”であること

ブルックリンスタイルの家が長く愛される理由は、見た目がカッコいいからだけではありません。無垢材・本物のレンガ・黒皮アイアンといった素材そのものが強く、時間とともに質感を増す点が大きな特徴です。一般的なプリント材や化粧シートは、表面が剥がれたり傷が目立ったりした時点で交換が必要になるのに対し、本物素材は“育つ”変化を見せます。

ナカミチホームでは、こうした“長く使える本物素材”を採用することを前提に家づくりを行っています。素材そのものが長寿命であるため、長期の補修コストが小さくなる家を自然につくれる点が大きな強みです。

“時間が価値を生む”ブルックリン文化

ブルックリンスタイルの源流には、“新品が最良”という考え方はありません。家具や建物は、使い込むほど魅力が増す文化の上に成り立っています。無垢材が日焼けして深みのある色に変わることも、アイアンが黒皮特有のムラを帯びることも、レンガの表面が乾いたような質感に変わることも、すべて「経年美化」という価値です。

日本の住宅では“傷＝劣化”と捉えられがちですが、ブルックリンの思想はまったく逆です。丁寧に暮らしながら素材の変化を楽しみ、その変化がライフスタイルの記憶として積み重なっていく感覚があります。

ナカミチホームが経年美化を前提に設計する理由

ナカミチホームの家づくりは、“建てて完成”ではなく、“住んでから完成していく”思想が根底にあります。本物素材が変化する速度や特徴を理解し、光・風・湿度のバランスまで計算した設計を行います。

また素材が長く生きるためには構造そのものが強いことも欠かせません。ナカミチホームは全棟で耐震等級3を標準採用し、さらに10年・最大2,000万円の耐震補償を備えています。構造体にゆがみが生じなければ、内装材や造作家具への負担も最小化され、結果としてメンテナンスコストが下がる仕組みです。

家の寿命は素材だけで決まるものではなく、基礎・金具・断熱の性能がすべて連動します。

 

メンテナンスは“コスト”ではなく“価値”長く住むほど得する理由

本物素材の手入れは難しくない

本物素材は“手がかかる”と思われがちですが、実際には日常的な手入れはとてもシンプルです。無垢材は乾拭きと適度なオイルメンテで十分で、日々の掃除との違いはほとんどありません。アイアンも乾拭きやワックスで質感を保つことができ、レンガやタイルは水拭きだけで清潔に保てます。

長期コストが小さくなる理由

本物素材は“交換しないでいい”ため、結果として長期の費用が下がります。プリント材の床や建材は、傷がついたり表面が剥がれると交換が必須ですが、無垢材は削ることで新品のように戻り、レンガは数十年単位で交換の必要がありません。タイルも経年劣化が起きにくく、水回りでも高い耐久性を発揮します。

また、ナカミチホームの家は耐震等級3によって構造補修のリスクを抑え、高断熱・高気密で湿気によるトラブルが少ないため、見えない修繕コストも大幅に下がります。

資産価値を高める“経年美化住宅”

本物素材で仕上げられた家は、中古市場でも評価されています。とくに無垢材・アイアン・レンガを使った住宅はリノベーション需要が高く、年月が経っても魅力が落ちにくい特徴があります。

ブルックリンスタイルの素材別に見る“育つメンテナンス”日常でできる手入れと余計な費用を抑えるコツ

無垢材｜乾拭きとオイルだけで深みが増す素材

無垢材は“手間がかかりそう”と誤解されやすい素材ですが、実はもっともシンプルです。普段は乾拭きを中心に、半年〜1年に一度オイルを塗布するだけで表情が落ち着き、色に奥行きが生まれます。
水拭きは極力避け、どうしても必要な場合は固く絞った布で軽く拭くだけで十分です。

「無垢材＝高いメンテ費」と思われがちですが、実際は交換不要のため、長期コストは最も低い床材といえます。

アイアン｜小傷が味になる“育てやすい金属”

ブルックリンスタイルに欠かせない黒皮鉄は、もっとも“経年美化”を感じられる素材です。
表面についた細かな擦れやムラは、むしろ素材の魅力を増す要素であり、メンテナンスの手間はほぼありません。乾拭きとワックス程度で十分に質感が保てます。

ナカミチホームでは、階段手すり・造作家具・照明金物など溶接痕のニュアンスや黒皮の残し方まで意図的にデザインしています。そのため、時間が経つほど“その家だけの表情”に育つ点が大きな魅力です。

レンガ・タイル｜ほぼノーメンテの圧倒的耐久性

レンガやタイルは、紫外線・摩耗・湿気に強く、張り替えが必要になることはほぼありません。水拭きだけで清潔が保て、傷がついても素材の風合いとして馴染みます。

本物レンガは初期費用はやや高いものの、塗り替えや張り替えが不要なため、トータルではもっとも維持費が安い外装材といえます。

【ナカミチホームのこだわり紹介】長期コストを左右する“構造と環境性能”

耐震等級3＋耐震補償で補修リスクを極小化

いくら良い素材を使っても、家そのものの構造が弱ければ、壁の割れ・床鳴り・建具の歪みといったトラブルが起き、結果としてメンテナンス費は膨らみます。

高断熱・高気密が素材の寿命を延ばす

断熱性能が弱いと、結露や湿気が素材にダメージを与え、メンテナンスコストを押し上げます。
ナカミチホームはウレタン断熱＋高気密施工＋24時間換気によって、内部結露を抑え、素材の寿命を最大限に引き伸ばす住環境を整えています。

とくに無垢材やアイアンは湿度に敏感ですが、適切な環境では“変化はするが傷まない”状態をキープできます。
この“素材を守る空気”を設計している点も、長期コストに大きく影響します。

光と風の設計が経年美化を促す

ナカミチホームは、ただ素材を採用するだけでなく、素材が時間とともに美しく見える“光のルート”を設計しています。

大きな窓から差し込む光が無垢床を深い飴色へ育て、アイアンの影が壁に落ちることで空間に立体感が生まれ、レンガの陰影が季節で表情を変えるよう計算されています。

素材の変化を“デメリット”ではなく“魅力”に変えるための設計が、結果としてメンテナンス負担の軽減につながっています。

まとめ｜ブルックリンスタイル住宅は“メンテナンスで価値が上がる家”

ブルックリンスタイルの家は、一般的な住宅のように“新築時がピーク”ではありません。
無垢材・アイアン・レンガといった素材が暮らしとともに変化し、年月が価値になる住まいです。

 

監修者

中通　一裕｜ナカミチホーム代表取締役

岸和田を中心に南大阪エリアで長年家づくりに携わり、地域に根差した経験・知識・技術を培ってまいりました。お客様のライフスタイルに寄り添い、素材選びや間取り、動線、設備機能まで細部にこだわった提案を行うことが信条です。自然素材が持つ経年変化の魅力や、実際の住み心地を体感いただけるよう、定期的に見学会やショールームを開放し、安心してご相談いただける環境を整えています。これからも「快適で長く愛される住まい」を実現するために、きめ細やかなヒアリングとご提案を大切にしてまいります。
ナカミチホーム株式会社