ブルックリンスタイルの家を検討している方の多くが口にするのが、「間取りってどう考えれば“らしさ”が出るの?」という悩みです。
レンガやアイアン、無垢材のような本物素材を取り入れても、間取りの組み方が一般的な住宅のままでは、どこか“雰囲気止まり”になってしまいます。実はブルックリンスタイルの魅力は、素材そのものの存在感だけでなく、その素材が「どう見えるか」を間取りでデザインしている点にあります。
この記事では、ナカミチホームが手掛けた4つのモデルハウス(岸和田モデルハウス、BROOKLYNHOUSE、BRICK、TinHouse)をもとに、開放感とデザインを両立させる“ブルックリン流の間取り設計”を紹介します。ワンルーム構成、スキップフロア、土間、異素材ミックスなど、暮らしやすさを保ちながら個性を出す間取りのつくり方をわかりやすく解説します。
ナカミチホームでは、無垢材・アイアン・レンガを活かした間取りを、実例モデルハウスで体感いただけます。
「開放感のある家にしたい」
「素材が引き立つ間取りを相談したい」
そんなお気持ちだけでも大歓迎です。
お気軽にモデルハウスで体感してみてください。


- 中通 一裕|ナカミチホーム代表取締役
- 岸和田を中心に南大阪エリアで長年家づくりに携わり、地域に根差した経験・知識・技術を培ってまいりました。お客様のライフスタイルに寄り添い、素材選びや間取り、動線、設備機能まで細部にこだわった提案を行うことが信条です。自然素材が持つ経年変化の魅力や、実際の住み心地を体感いただけるよう、定期的に見学会やショールームを開放し、安心してご相談いただける環境を整えています。これからも「快適で長く愛される住まい」を実現するために、きめ細やかなヒアリングとご提案を大切にしてまいります。
ナカミチホーム株式会社
ブルックリンスタイルの間取りが“普通の家”と違う理由
工業建築をルーツにした“抜け感”のある空間構成
ブルックリンスタイルの原点にあるのは、倉庫や工場のような大らかな空間です。壁で細かく仕切らず、天井を抜いて梁を見せたり、スチール階段で縦のつながりを強調したり。空気が流れるような“抜け”をつくることで、住まいに独特の緊張感と心地よさが生まれます。
岸和田モデルハウスの平屋でも、梁を見せた天井が空間の奥行きをつくり、仕切りを最小限にすることで開放感を際立たせています。ブルックリンスタイルは、素材だけでなく、構造的な抜け感もデザインの一部になります。
素材が主役になる“見せる間取り”が基本設計
ブルックリンスタイルは、無垢材・オーク材・アイアン・レンガ・コンクリートといった本物素材が主役です。間取りは、これらの素材が“どこからどう見えるか”を軸に組み立てられます。
TinHouseではガルバリウム・コンクリート・無垢材という異素材を一気に見渡せるLDKを中央に配置し、その表情を最大限引き出すために天井一部をガラス張りにしています。素材を活かすための間取りであり、間取りのために素材があるわけではありません。ブルックリンスタイルではこの関係が逆転している点が大きな特徴です。
暮らしの動線をデザインする“ラフな自由度”
一般的な間取りでは“便利さ”が最優先されますが、ブルックリンスタイルでは便利さと同じくらい“ラフさ”が重視されます。
たとえばBROOKLYNHOUSEの玄関土間→LDK→スキップフロアという緩やかなつながりは、部屋を分けるよりも動線に自由度を持たせ、家族の気配がどこにいても自然に伝わります。スキップ下の“秘密基地”のような倉庫空間も、こうしたラフさの延長線上にあります。
ブルックリンスタイルの間取りは、きっちり作り込むのではなく、生活の余白や遊び心を残すことで、個性を大切にする暮らしと相性が良くなります。
開放感をつくるブルックリンハウスの間取りの基本要素
LDK中心のワンルーム構成で“抜け”をつくる
ブルックリンスタイルの間取りで最も特徴的なのが、LDKを家の中心に据え、仕切りを少なくしたワンルーム的構成です。
岸和田モデルハウスでも、オーク材の造作キッチンを中心にLDKが緩やかにつながり、広く見えるだけでなく、素材が連続して見える心地よさが生まれています。
視線が遠くまで通ることで、平屋でありながら立体的な広がりを感じられるのも大きな魅力です。
吹き抜け・鉄骨階段で縦の開放感を確保
BROOKLYNHOUSEのように、スキップフロアや吹き抜けを加えた縦の抜けは、ブルックリンスタイルの象徴ともいえる要素です。
縦方向の開放感を高める工夫
- アイアン階段で視線を遮らない
- 吹き抜けから自然光を落とす
- 天井高を部分的に変えてリズムをつくる
チェッカープレート階段や黒皮アイアンは、縦のラインを強調し、空間を引き締めながら軽やかさも生み出します。
土間・玄関ホールを“見せ場”に変えるレイアウト
ブルックリンスタイルの間取りでは、玄関がただの移動空間ではなく“見せる場所”になります。
BRICKのようなシャッター一体型リビングや、BROOKLYNHOUSEの大きな玄関土間は、外と内を自然につなげ、倉庫のような大らかさを演出します。
岸和田モデルハウスでは本物の鉄扉とガラスブロックの採光が玄関の表情をつくり、家に入った瞬間からブルックリンらしい空気が漂います。
より具体的な内容は「天井が高いだけでは足りない。ブルックリンスタイルの“吹き抜け設計”は空気をデザインする」にて解説していますので合わせて読んで下さいね。
素材が映える“ブルックリン流ゾーニング”の考え方
無垢材・レンガ・タイルの質感を中心に置くゾーニング
ブルックリンスタイルの間取りでは、部屋の配置を「生活機能」だけで決めることはありません。素材がもっとも美しく見える角度や距離感を優先してゾーニングするのが特徴です。
BRICKではオーク材の造作キッチンを空間の軸に据え、その背後にタイル壁を組み合わせることで、料理をする姿すらインテリアの一部になるレイアウトを採用しています。
岸和田モデルハウスでも、コンクリート壁と無垢材のコントラストを活かすため、LDKを長手方向に伸ばし、どこからでも素材の立体感が見えるよう配置。素材を“背景”ではなく“主役”にする間取りは、ブルックリンスタイル特有の設計思想です。
アイアンラインを部屋の“輪郭”として使う設計
ブルックリンスタイルでは、空間を仕切るのではなく、アイアンの線で“輪郭づけ”をするという考え方があります。
BROOKLYNHOUSEの黒皮アイアン階段はその象徴で、スキップフロアとのつながりをつくりながら、空間全体の方向性を引き締めています。
岸和田モデルハウスでも、玄関扉のアイアンラインが空間の最初の“輪郭”となり、LDKの無垢材・白板張り天井との対比で素材の層がはっきり現れます。
仕切りではなく“線”で空間を整えることで、開放感を保ちながら空間の性格が自然と分かれる。これが間取りと素材を両立させるポイントになります。
生活動線と“素材の見せ場”を重ねる考え方
ブルックリンスタイルの間取りは、ただ歩きやすい導線をつくるだけではありません。
生活の流れの中で自然と素材の美しさが目に入るよう、動線と「見せ場」を重ねて設計します。
ゾーニングと動線を重ねる工夫の例
- 回遊動線の途中に造作キッチンを配置し“家の中心”を印象づける
- 玄関→LDKの導線上にレンガやタイルを配置し、段階的に素材が変化する
- アイアン階段を視界の抜ける位置に置き、家の奥行きを感じさせる
BROOKLYNHOUSEでは、土間からLDK、スキップフロアへと連続する動線上に素材の見せ場が続き、歩くだけで“物語のような空間の変化”を楽しめる構成になっています。
ナカミチホームの実例で見る“ブルックリンスタイルの間取りの成功ポイント”
吹き抜け×鉄骨階段でつなぐ“立体的な家族空間”
BROOKLYNHOUSEの吹き抜け空間は、素材と間取りの関係性がもっともよく表れた例です。
鉄骨階段と黒皮アイアンのラインが空間の縦軸となり、スキップフロアとLDKを立体的につなぎます。視線の抜けが大きく、どこにいても家族の存在を感じられるため、開放感と安心感が同時に成り立ちます。
吹き抜けそのものよりも、素材とつながり方の“必然性”がこの家の魅力です。
土間×リビング直結で作る“都会的な暮らしの動線”
BROOKLYNHOUSEとBRICKに共通するのが、土間を単なる玄関ではなく“暮らしの一部”として扱っている点です。
土間からそのままリビングへ入れる構成は、外と内を素材でつなぐブルックリンの文化を住まいに転写したような設計です。
BRICKではシャッターを開けると外部と一体の大空間になり、ソファやテーブルの配置によって“屋内外をまたぐ生活”が自然にできます。
倉庫のような大らかさと、住まいとしての使いやすさを両立したブルックリンらしい間取りです。
タイルキッチンを中心に据えた“住み慣れるほど味が出るLDK”
タイル・無垢材・アイアンをLDKの中心に置く設計は、ブルックリンスタイルでは欠かせない要素です。
岸和田モデルハウスのスクエアファニチャーの造作キッチン(オーク材)は、ただ料理をするだけの場所ではなく、家の“象徴”となる存在。
BROOKLYNHOUSEの無垢オークのオーダーキッチンも、タイル・アイアンとの相性がよく、生活の風景そのものがデザインになります。
タイルの経年変化、無垢材の艶、金物の黒サビなど、年月とともに深まる美しさを間取りの中心に置くことで、家が“生活を映す器”として豊かになります。
素材の密度を調整した“視線が抜けるワンルーム構成”
開放的な間取りにするためには、すべてを主張させるのではなく、素材の“密度”を調整することが重要です。
たとえばTinHouseでは、コンクリートと無垢材の強さを出すために、周囲の壁や天井はあえて簡素にし、素材の主役がはっきりするよう空間を整えています。
岸和田モデルハウスの白板張り天井と梁の対比も、余白を持たせることで視線が抜け、平屋でも広がりを感じられる工夫です。
素材を足すのではなく、引く場所をつくる。これがブルックリンスタイルの間取りに必要な発想です。
ナカミチホームでは、無垢材・アイアン・レンガを活かした間取りを、実例モデルハウスで体感いただけます。
「開放感のある家にしたい」
「素材が引き立つ間取りを相談したい」
そんなお気持ちだけでも大歓迎です。
お気軽にモデルハウスで体感してみてください。

失敗しないブルックリンハウスの間取り注意点
“ブルックリン風”と“本物素材のブルックリン”は間取りが違う
ブルックリンの世界観を表現するうえで、最も誤解されるポイントが「クロスでレンガ風を貼れば雰囲気が出る」という考え方です。
ナカミチホームのブルックリンスタイルは、本物の無垢材・レンガ・コンクリート・アイアンを使う前提で設計されており、間取り自体もそれらが美しく見えるように組まれています。
素材を“演出”として扱うのではなく、間取りの軸として据えることが、本物志向のブルックリンスタイルには欠かせません。
開放感を求めすぎると“落ち着き”がなくなる問題
開放感はブルックリンスタイルの魅力ですが、抜けば抜くほど良いわけではありません。
開放と落ち着きのバランス例
- 吹き抜けは1〜2か所にとどめる
- LDKの一部に視線が止まる“囲い”をつくる
- 素材の密度を高める壁を配置する
BROOKLYNHOUSEが落ち着きと開放感を両立しているのは、“抜く場所と締める場所”のメリハリが計算されているからです。
動線が複雑になると素材の見せ場が活かせない
ブルックリンスタイルはラフさが魅力ですが、動線が複雑になりすぎると素材の配置が散漫になります。
生活動線がシンプルであるほど、素材の存在感が際立ち、視界に美しい抜けが生まれます。
動線=素材の見せ場をつなぐ道と考えることで、デザイン性と暮らしやすさの両方が実現できます。
まとめ
ブルックリンスタイルの間取りは、“素材の魅力がもっとも発揮される配置”を基点に組み立てることが特徴です。
ワンルーム構成、吹き抜け、スキップフロア、土間、異素材ミックスなど、個性的な要素はありますが、それらはすべて生活の心地よさと空間のリズムを両立させるためのものです。
ナカミチホームの実例からも、間取りが単なる部屋の配置ではなく、“素材の舞台づくり”だということがよくわかります。
本物素材と開放感を組み合わせたブルックリンスタイルの家は、暮らすほどに味わいが深まり、家族の物語を静かに刻んでいく住まいとなります。
ナカミチホームでは、無垢材・アイアン・レンガを活かした間取りを、実例モデルハウスで体感いただけます。
「開放感のある家にしたい」
「素材が引き立つ間取りを相談したい」
そんなお気持ちだけでも大歓迎です。
お気軽にモデルハウスで体感してみてください。


- 中通 一裕|ナカミチホーム代表取締役
- 岸和田を中心に南大阪エリアで長年家づくりに携わり、地域に根差した経験・知識・技術を培ってまいりました。お客様のライフスタイルに寄り添い、素材選びや間取り、動線、設備機能まで細部にこだわった提案を行うことが信条です。自然素材が持つ経年変化の魅力や、実際の住み心地を体感いただけるよう、定期的に見学会やショールームを開放し、安心してご相談いただける環境を整えています。これからも「快適で長く愛される住まい」を実現するために、きめ細やかなヒアリングとご提案を大切にしてまいります。
ナカミチホーム株式会社
