ブルックリンスタイルのリビングをつくるとき、多くの方が真っ先に悩むのが“照明の選び方”です。ペンダントライトを吊るせば雰囲気は出ますが、それだけでは無垢材の深みやアイアンの線の強さは十分に引き出せません。ブルックリンスタイルの魅力は、素材がまとった“質感”と“影の表情”。その輪郭を浮かび上がらせるのは、家具でも壁でもなく、光の方向と強さです。
この記事では、ナカミチホームが実践してきた照明計画をもとに、ブルックリンスタイルのリビングで“光と影をデザインする方法”を解説します。器具選びではなく、素材を美しく見せる照明術。あなたのリビングが、夜になるほど味わいを深める空間へ変わるヒントをお届けします。
ナカミチホームでは、無垢材・アイアン・レンガが照明でどう表情を変えるかを実際に体感いただけます。
「素材の質感にこだわりたい」
「照明でリビングの雰囲気を変えたい」
そんなお気持ちだけでも大歓迎です。
お気軽にモデルハウスで体感してみてください。


- 中通 一裕|ナカミチホーム代表取締役
- 岸和田を中心に南大阪エリアで長年家づくりに携わり、地域に根差した経験・知識・技術を培ってまいりました。お客様のライフスタイルに寄り添い、素材選びや間取り、動線、設備機能まで細部にこだわった提案を行うことが信条です。自然素材が持つ経年変化の魅力や、実際の住み心地を体感いただけるよう、定期的に見学会やショールームを開放し、安心してご相談いただける環境を整えています。これからも「快適で長く愛される住まい」を実現するために、きめ細やかなヒアリングとご提案を大切にしてまいります。
ナカミチホーム株式会社
ブルックリンスタイルのリビングに“照明設計”が欠かせない理由

工業建築由来の“陰影の文化”が空気をつくる
ブルックリンの街並みには、鉄骨階段の影やレンガ壁に落ちる柔らかな陰影が残っています。光が当たる面と、影になる面のコントラストがはっきりしているため、無骨な素材に奥行きが生まれます。
この“陰影の文化”こそがブルックリンスタイルの基調であり、インテリアの印象を大きく左右します。照明は、単に部屋を明るくするものではなく、この陰影を再現し、空気をつくるための道具と捉える必要があります。
照明で“素材の表情”を引き出すブルックリン設計
ブルックリンスタイルは素材の個性が主役です。無垢材の揺らぎ、アイアンのシャープな線、レンガやタイルの凹凸。これらの素材は光の方向でまったく違う表情を見せます。
とくにリビングは、家族がもっとも長く過ごす場所。明るさだけを求めると素材の魅力が平坦に見えてしまいますが、光を“点・面・方向”で組み合わせると、静かな陰影が生まれ、空間の深みが一気に増します。ブルックリンスタイルでは、照明が素材の質感を“演出する装置”として欠かせません。
より具体的なコツは「『ゆるカッコイイ』スローライフを演出する、ブルックリンハウスに欠かせない“アイアン美学”」にて解説していますので合わせて読んで下さいね。
リビングは“影を楽しむ”場所になる
夜のリビングが一番好きだという方は少なくありません。それは、明るさよりも影のコントラストが心地よさをつくるからです。
ブルックリンスタイルのリビングは、影の位置や濃淡が空間のリズムをつくります。ペンダントの柔らかな広がり、スポットライトの鋭いライン、間接照明の包み込むような光。それぞれが“空間のどこに影を落とすか”を考えることで、リビングはただ明るい場所ではなく、質感を楽しむ場所に変わります。
ブルックリンのリビングに必須の照明3種と役割
ペンダントライト|リビング中央を“物語の主役”にする灯り
ペンダントライトはブルックリンスタイルの象徴ともいえる存在です。
特にエジソン型の電球は、光が柔らかく広がり、無垢材の表面に温かい陰影を落とします。
ナカミチホームのリビングでは、アイアンのシェードを組み合わせることが多く、光の落ち方に奥行きが出ます。
ペンダントライトの役割としては以下の3つが大切です。
- リビングの“中心”をつくる
- 素材に柔らかな光を乗せる
- 家族が自然に集まる場所を示す
ひとつの光で空間を決めつけず、“やわらかい中心”として照らすことがポイントです。
ダクトレール|光の向きを変えながら空間を彫刻する
ダクトレールは、ブルックリンスタイルの実例で非常に多く使われる照明方式です。
理由は、光の向きを自由に変えられるため、“空間の彫刻”ができるからです。
スポットライトを複数取り付けることで、壁のレンガ、アイアン階段、キッチンのタイルなど、フォーカスしたい素材に光を当てられます。
家具の配置が変わっても光を調整でき、暮らしの変化に対応できる点も魅力です。
スポットライト|素材を“切り取る”ための直線的な光
スポットライトの魅力は、光が直線的で、素材を“ピンポイントで切り取る”ことができる点です。
たとえば、鉄骨階段のラインを浮かび上がらせたり、レンガ壁の凹凸を際立たせたり、空間の見せ場をつくるのに非常に効果的です。
ブルックリンスタイルでは、影の入り方をデザインすると空間が締まります。スポットライトはそのための“線を描く光”。
リビングを立体的に見せてくれるため、夜の表情が一段と豊かになります。
光と影で“素材を美しく見せる”照明デザイン術
無垢材を美しくする“斜めの光”の入れ方
無垢材は光の方向によって色の深さや木目の表情が大きく変化します。とくに斜めから差し込む光は、凹凸をやわらかく際立たせ、木の呼吸を感じるような温度感を与えます。
リビングの主役となる床・造作棚・梁なども、真正面から強く照らすより、斜め方向の“ななめ光”を組み合わせることで陰影が生まれ、ブルックリンらしい落ち着きが出ます。
ナカミチホームでは、無垢材の反射率や色味を見ながら照明の角度を調整し、夜になるほど温かみが増すリビングをつくっています。
アイアンの直線を際立たせる“点の光”の使い方
アイアンは線のデザインが命です。階段手すり、キッチン棚、照明フレームなど、細くシャープな造形が多い素材だからこそ、点の光と組み合わせると存在感が際立ちます。
スポットライトの細い光をアイアンに当てると、影が床や壁にくっきり落ち、空間全体にリズムが生まれます。ブルックリンスタイルが“写真映えする空気感”をまとえるのは、このシャープな影の力が大きいと言えます。
レンガ・コンクリートの陰影を深くする“壁照明”の効果
レンガや打ちっぱなしコンクリートは、表面の凹凸が光を吸収しながら跳ね返すため、壁照明との相性が抜群です。
とくにウォールランプは、壁面を上下から照らすことで陰影の層が生まれ、ブルックリンらしい“立体的な壁”になります。
壁照明が生む効果の例
- 表面の凹凸に柔らかな陰影が重なる
- 夜になるほど深い表情が浮かび上がる
- 空間の“静かな余白”を作り出せる
素材そのものを“主役にする照明”として、レンガ・コンクリートと壁照明の組み合わせは、ブルックリンスタイルの世界観には欠かせません。
ナカミチホームの実例で見る“影と素材”のブルックリンスタイルのリビング照明
無垢材×アイアン階段が光で変わるリビング
ナカミチホームの施工例で特に人気が高いのが、無垢材の床とアイアン階段が交差するリビングです。昼は自然光が無垢材の柔らかな表情を見せ、夜はスポットライトがアイアンの影を壁に伸ばします。
ひとつの空間で時間帯によってまったく違う雰囲気が生まれるのは、照明を“素材の一部”として設計しているからです。
レンガ壁が照明で“生き物のように動く”空気感
ブルックリンスタイルを象徴する本物のレンガ壁は、光の角度で表情が変わり続けます。
ダクトレールのスポットを壁に向けると、凹凸が影を生み、夜になるほど深みが増します。
静かな時間帯は影が濃く、家族が集まる時間帯は光の量を増やして柔らかく、照明によって“壁の呼吸”まで感じられます。
家具・照明・素材を一体で設計するナカミチホームの哲学
ブルックリンスタイルの家づくりは、照明だけを後から足すと世界観が崩れてしまいます。
ナカミチホームでは、家具の高さ、アイアンのライン、無垢材の色味をすべて踏まえて照明位置を決めています。
照明は単なる“光源”ではなく、家の素材と同じく空間の一部です。住まう人が落ち着く光量・光の方向・影の濃淡まで丁寧に計算し、暮らしのリズムに寄り添う照明計画を実現しています。
ナカミチホームでは、無垢材・アイアン・レンガが照明でどう表情を変えるかを実際に体感いただけます。
「素材の質感にこだわりたい」
「照明でリビングの雰囲気を変えたい」
そんなお気持ちだけでも大歓迎です。
お気軽にモデルハウスで体感してみてください。

リビング照明は“住んでからでは遅い”。設計段階で決めるべき理由

素材を活かすには“照明を前提にした間取り”が必要
素材を引き立てる照明は、配置・高さ・角度に大きく依存します。
住んでから器具を追加しても、光の方向が合わず素材の魅力が十分に引き出せないことが多くあります。
ブルックリンスタイルの場合、無垢材やアイアンは陰影が重要なため、間取りとセットで考えることが欠かせません。
住んでからの後付けでは光が素材と噛み合わない
家具のレイアウトや壁の使い方も、照明の設計と密接に関係します。
後付けの照明だと、光が分散してしまい、素材がもつ深みが薄くなるケースが少なくありません。
照明計画は“建築とインテリアをつなぐ設計”。ブルックリンスタイルを目指すほど、最初の段階での計画が重要になります。
モデルハウスで“光と影の設計”を体験する価値
図面だけではわかりにくい“陰影の動き”は、実際に体験するのが一番です。
ナカミチホームのモデルハウスでは、無垢材やアイアンの素材感が“照明でどう変わるか”を実際に体験できます。
ブルックリンスタイルを検討している方ほど、光と影の設計を体感すると家づくりのイメージが一気に鮮明になります。
まとめ
ブルックリンスタイルのリビングを完成させる鍵は、照明器具ではなく“光と影の設計”です。
ペンダントライト・ダクトレール・スポットライトを組み合わせることで、無垢材、アイアン、レンガといった素材が息づく空間へと変わります。
照明は家の雰囲気を決める最後の仕上げではなく、素材を生かす“建築設計の一部”です。
ブルックリンスタイルを本物の空気感で楽しむために、照明計画は必ず設計段階で組み込むことをおすすめします。
ナカミチホームでは、無垢材・アイアン・レンガが照明でどう表情を変えるかを実際に体感いただけます。
「素材の質感にこだわりたい」
「照明でリビングの雰囲気を変えたい」
そんなお気持ちだけでも大歓迎です。
お気軽にモデルハウスで体感してみてください。


- 中通 一裕|ナカミチホーム代表取締役
- 岸和田を中心に南大阪エリアで長年家づくりに携わり、地域に根差した経験・知識・技術を培ってまいりました。お客様のライフスタイルに寄り添い、素材選びや間取り、動線、設備機能まで細部にこだわった提案を行うことが信条です。自然素材が持つ経年変化の魅力や、実際の住み心地を体感いただけるよう、定期的に見学会やショールームを開放し、安心してご相談いただける環境を整えています。これからも「快適で長く愛される住まい」を実現するために、きめ細やかなヒアリングとご提案を大切にしてまいります。
ナカミチホーム株式会社
